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こちらは、高校野球のルールに関する試験問題集「中級編」です。お手数ですが、紙と鉛筆をご用意ください(採点は自己採点でお願いします)。

【ご注意】 判定や解説は公認野球規則 (2006年版)に基づいて2006年1月に作成したものです。最新のルール改正に対応していない場合があります。
【お願い】 お気づきの点やご意見などがございましたら、お問合せフォームにお寄せくださいますようお願いします。

高 校 野 球 の ル ー ル に 関 す る 試 験 問 題(中 級 編)
(最終更新 2006/2/7)

《第1問》高校野球に関する◯×問題(基本編)

文章の内容が正しければ、誤っている場合は×で答えなさい。

(1)ユニホームの表面にはいかなる商標(トレードマーク)もつけてはならない。ユニホームへの表記は校名、校章(または校名、校章に準じるもの)と背番号に限られる。

(2)ユニホームの一部、野球帽、アンダーシャツ、ストッキングなどに、チーム固有の色を統一して使用することは構わないが、打者用および捕手用のヘルメットの色は例外なく、黒、紺、白のいずれか一色を使用しなければならない。

(3)グラブ、ミットは皮の自然色または黒を使用すること。カラー着色されたグラブ、ミットは使用できない。金属バットの色は、金属の地金の色、木製に近い色または黒を使用すること。木製バットの着色は黒以外は禁止されている。

(4)球審がプレイを宣告したとき(この状態をボールインプレイと呼ぶ)、捕手を除く守備側のすべての野手はフェアグラウント内に立たなければならない。投手と捕手を除く7人の野手は、フェアグラウント内であれば右図のように定位置を無視して内野を増やして守っても差し支えない。

(5)ベースコーチは、プレイの妨げにならない範囲であれば、コーチスボックスを離れて走者に指図することが許される。

(6)フォアボール(四球)で一塁に向かって歩いている打者走者が、相手バッテリ−のスキをついて一塁を蹴って一気に二塁を陥れてもルール上は差し支えない。

(7)打者が打とうとしなかった投球を避けずに触れた(逃げずに当たった)と球審が判断したときは、デッドボール(死球)にならない。

(8)都道府県高等学校野球連盟が主催する公式戦で、得点差が開いた試合に対してコールドゲームを採用して途中で打ち切る場合は、5回10点差以上、7回7点差以上を統一の規定とする。

(9)公式試合の延長戦は15回で打ち切り、勝負が決しない場合は引き分け再試合とする。ただし、春秋地区大会ならびに同都道府県大会では再試合とせず、抽選によって上位進出チームを決定できることとするが、その適用は主催連盟で採用の可否を決めてよい。

(10)高校野球の公式戦で、準決勝と決勝を同日に行う変則ダブルヘッダーは原則として開催しない。ただし、天候などによる順延でやむを得ず同日2試合を実施する場合、準決勝で9回完投勝ちした投手は、ルール上決勝戦に登板することは認められない。

第1問解答欄》 配点=1問2点(合計20点)
(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10) 点数
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《第2問》高校野球に関する◯×問題(応用編)

文章の内容が正しければ、誤っている場合は×で答えなさい。

(1)外野手の捕球と同時に三塁走者がベースを離れて「タッチアップ」を狙う犠牲フライの場面。ところが、外野手がお手玉をして、その結果を見届けずに三塁走者はスタートを切った。外野手は地面に落さないで捕球に成功。明らかに捕球より三塁走者の離塁が早ければ、アピールプレイで三塁走者はアウトになる。

(2)フェアフライの打球が外野フェンスのトップ部分に当たってインフライトのままフェンスを越えると二塁打(エンタイトルツーベース)になる。※インフライトとは、打球、送球、投球が守備側の野手以外のものにまだ触れずに空中にある状態。

(3)インフライトで左翼または右翼のポールに接触した打球が外野フェンスを越えてファウル地域のスタンドに落下した場合、ホームランになる。

(4)左翼または右翼のポール際に飛んだフェアフライの打球が、野手のグラブや体に当たって外野フェンスを越えてファウル地域のスタンドに落下した場合、ホームランになる。

(5)野手が処理する前のフェアボールの打球がフェア地域で審判員または走者に触れて、野手の守備機会を奪ったと判断された場合、打者にはヒット(安打)が記録される。

(6)打者走者は一塁に駆け込んだ際に「オーバーラン」をすることを許されている(一塁ベースで止まらず走り抜けてもタッチアウトにならない)が、ファウル領域(右翼線の外側)ではなくフェア領域(右翼線の内側=右図A=)に走り抜けてタッチされた場合はアウトになる(右図参照)。

(7)三本間に挟まれた走者Aを捕手が三塁側に追っていたら、二塁走者のBが既に三塁ベースに達していたため、三塁ベース上にABふたりの走者が触れている状況になった。そこで捕手はボールを保持したミットで「アウト!」と言いながら、後から三塁に戻った走者Aにまずタッチ、さらに走者Bにタッチすると、先にタッチした走者Aがベンチに戻ろうとベースを離れたので、ダメ押しでもう一度タッチをした。結果はダブルプレイ(ふたりの走者ともアウト)である。

(8)1死走者一塁の場面、投手の打者への初球に一塁走者がスタート、バントの構えをした打者が故意に空振りして捕手の捕球および二塁送球を明らかに邪魔してしまった(球審の判断)。捕手は構わず送球して一塁走者の盗塁を阻止した。このケースでは、打者もアウトで3アウトチェンジ。

(9)1死走者一塁の場面、投手の打者への初球に一塁走者がスタート、打者が空振りした勢いで、故意ではないがバットで捕手のプレイを邪魔したために捕手が落球してしまった(球審の判断)。この場合、打者はアウトになり走者の進塁は認められない。

(10)一塁線ギリギリに転がるキャッチャーゴロを処理しようとする捕手と打者走者が接触した。このケース、原則として守備が優先されるが、守備側と攻撃側のどちらに否があるかについては球審の判断に委ねられる。

第2問解答欄》 配点=1問2点(合計20点)
(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10) 点数
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《第3問》野球用語に関する問題

文章中の(1)〜(5)にあてはまる正しい野球用語を記入しなさい。

打者がフェアボールのゴロを打って走者になり、先に出塁していた走者がその塁の占有権を失ったことが原因で生じる守備側のプレイを野球用語で(____)と呼ぶ。押し出された走者に対して守備側はタッチプレイをしなくても次の塁に触れるだけでアウトにできる。

投手の投球姿勢は、「投球動作に入る前」の足の置き方によって、大きく2種類に分かれます。軸足で投手板を踏み、反対側の足を投手板の後方または上に置く投球姿勢が(____)。軸足で投手板を踏み、反対側の足を投手板より前に置く投球姿勢が(____)。主に走者がいない場面は前者、走者がいる場面で後者というように使い分けるが、状況に応じてどちらを使っても構わない。

本塁と一塁を結ぶライン横の一塁側半分に設けられた長さ45フィート×幅3フィートの領域(右図の青色部分)を(____)と呼ぶ。キャッチャーゴロで捕手の一塁送球または一塁手の捕球を妨害する走塁、つまり打者走者がこの領域からはみ出してフェア領域を走った場合、打者走者に(____)が宣告されてアウトになる。

第3問解答欄》 配点=1問4点(合計20点)
(1) (2) (3) (4) (5) 点数
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《第4問》走者の進塁に関する問題

審判がタイムを宣告、あるいはファウルボールやボークなどの判定を下して、プレイが一時的に停止した状態を「ボールデッド」と呼ぶ。その逆の状態がボールインプレイである。ボールデッドで、打者走者が確実に安全に進塁が与えられる代表的なケースは、ホームラン(進塁4個)とエンタイトルツーベース(進塁2個)である。では、次に掲げたケースではそれぞれ何個の進塁が与えられるか、(a)〜(e)にあてはまる数字を答えなさい。

走者一塁の場面で、打者が二塁ゴロを打った。二塁手が一塁へ悪送球を投げて、送球がボールデッドとなる区域(ベンチなど)に入ってしまった。このケースでは、投手が投球した時点を起点として(__)個の塁が打者走者および一塁走者に与えられる。

外野手から内野への返球が大きく外れてボールデッドとなる区域(ベンチなど)に飛び込んだ。このケースでは、外野手の手からボールが離された時点を起点として(__)個の塁が打者走者および他の走者に与えられる。

投手が投手板を踏んだ状態で投げた一塁牽制が悪送球となって、野手に触れてからボールデッドとなる区域(ベンチなど)に入ってしまった。このケースでは、(__)個の塁が一塁走者に与えられる。

走者一塁の場面で、中前(センター前)に抜けると思われる打球に対して二塁手(あるいは遊撃手)がグラブを投げつけて故意に打球に当てた場合、(__)個の塁が打者走者および一塁走者に与えられる。走者一塁の場面で、三塁手の一塁送球が高い悪送球のとき、一塁手がミットを上空に放り上げて故意に送球に当てた場合、(__)個の塁が打者走者および一塁走者に与えられる。

第4問解答欄》 配点=1問4点(合計20点)
(a) (b) (c) (d) (e) 点数
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《第5問》高校野球に関する三択問題

A〜Cの3つの文章の中から正しいと思うものを1つ選びなさい。

(1)三塁走者のホームインが認められる(得点は入る)ケースは
1死一三塁で打者が左翼(レフト)に犠牲フライを打ち上げた。タッチアップから三塁走者がホームを駆け抜けた後に、一塁走者の離塁が早かった(タッチアップしていない)という守備側のアピールプレイで一塁走者が第3アウトになった。
2死三塁で打者が放った打球が中前(センター前)にゴロで抜けた。三塁走者がホームを駆け抜けていたが、打者走者が一塁へ向かう途中で足を滑らせて転倒しているのを見た中堅手(センター)が一塁へ好送球、打者走者が第3アウトになった。
2死一三塁で打者が放った打球が右前(ライト前)にゴロで抜けた。三塁走者がホームを駆け抜けて、一塁走者は三塁まで進塁してなおも2死一三塁。ところが三塁へ進んだ走者が二塁ベースを踏んでいないという守備側のアピールプレイでその走者が第3アウトになった。

(2)得点0−3。3点リードされて迎えたチームの9回ウラの攻撃、粘って2死満塁とした後、次打者が左中間スタンドに飛び込む劇的な“逆転サヨナラ満塁本塁打”を放った。ところが、打者走者が興奮のあまり一塁を踏まずにダイヤモンドを一周していた。球審にボールを要求した守備側の一塁アピールプレイで打者が第3アウトになった(打者の記録は投ゴロ)。さて、この試合の行方は
一塁・二塁・三塁走者のホームインはすべて認められる。3点を返して同点。得点3−3で9回を終了したため、試合は延長戦へ突入する。
一塁・二塁・三塁走者にそれぞれ進塁1が認められる。1点のみが記録され、得点1−3で試合終了となる。
一塁に到達する前に打者走者がアウトになったと見なされ、走者のホームインは認められないので無得点。得点0−3で試合終了となる。

(3)普通の守備をすれば捕球できると審判員が判断した内野フライに対して「インフィールドフライ」が宣告されると、結果に関わらず打者はその時点でアウト。併殺狙いで守備側が故意に落球したりバウンド後に捕球するプレイを防ぐためのルールである。では、次の3つの内、実際にはインフィールドフライが宣告されるため、起こり得ないケースは
無死または1死で走者一塁の場面、打者が打ち上げた打球は、普通の守備をすれば捕球できる投手へのイージーフライになった。投手が故意にバウンドさせてから捕球、すばやく二塁に送球、さらに二塁から一塁へと転送されて併殺(ダブルプレイ)となった。
無死または1死で走者一二塁の場面、打者がバントを失敗した打球は高く上がり、普通の守備をすれば捕球できる投手へのイージーフライとなった。投手が故意にバウンドさせてから捕球、すばやく三塁に送球、さらに三塁から二塁へと転送されて併殺(ダブルプレイ)となった。
無死または1死で走者満塁の場面、打者が打ち上げた打球は、普通の守備をすれば捕球できる投手へのイージーフライとなった。投手が故意にバウンドさせてから捕球、本塁にすばやく送球、さらに本塁から三塁へと転送されて併殺(ダブルプレイ)となった。

(4)打者が投球を打ちに行ったとき、捕手がミットをバットに接触させてしまった場合、打撃妨害が宣告されて打者は一塁への進塁を与えられる。では、無死二塁の場面、打者が捕手の妨害を受けながらも打った打球は当たり損ねのピッチャーゴロとなり一塁アウト、二塁走者は三塁に進塁したこのケースではどの措置が正しいか
打撃妨害が優先されるため、その後のプレイはすべて無効になり無死一二塁となる。
妨害があったがプレイがそのまま続けられたので打撃妨害が取り消されて1死三塁となる。
プレイの完了後、攻撃側の監督に上記のAまたはBの好きな方を選択する権利が生まれる。

第5問解答欄》 配点=1問5点(合計20点)
(1) (2) (3) (4) 点数
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4問すべての解答を書いたら自己採点してください。正解はこちら
(15点以上の方に拍手!)
 


合計得点欄》 お疲れさまでした!!80点以上の方に拍手!!
次は、いよいよ「上級編」に挑戦してみてください。
(第1問) (第2問) (第3問) (第4問) (第5問) 合計得点
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