［９回表］星稜 ２番金戸は中飛で１死、３番北は三振で２死、４番川井は左前安打で出塁、２死一塁。《箕島バッテリーの警戒の中、成功率は高くないが、９回２死に至って、イチかバチか盗塁のサインだ》一塁走者川井が盗塁を試みますが、嶋田捕手の好送球にあえなく憤死、二盗は失敗。星稜の攻撃が終了です。 ［９回ウラ］箕島 ７番久保は遊ゴロ、しかし星稜・北遊撃手の失策（両軍通じてこの試合初）で一塁に生きて無死一塁。８番浦野のとき久保が単独？スチールを試みて失敗して、その直後この日初打席の浦野がしぶとく左前安打を放ちました。箕島らしからぬチグハグな攻撃で１死一塁。《一塁走者の久保を帰せばこの試合は決着する。送りか強攻か。尾藤監督は、２回戦で２打点の石井の勝負強さに賭けた》石井は星稜バッテリーの注文にはまって投ゴロ。結果的には送ったのと同じで一塁走者の浦野が二塁に進塁。 《山下監督が「打者との勝負に集中」するようバッテリーに声を掛けている》９回ウラ２死二塁、このサヨナラ機に打席に迎えるのは、星稜バッテリーが最も警戒している１番嶋田でしたが、ここは堅田が踏ん張り、嶋田を外角球で右飛に打ち取りました。観衆のどよめき、そして溜め息‥‥。 ９回で決着せず、1−1の同点で延長戦に突入します。 第４試合はナイター用の照明に灯が点り、甲子園球場はカクテル光線に包まれました。グランドの芝のグリーンがやけに美しく映えて見えますね。そして、線審が左翼と右翼に加わり、審判は６人に増えました。球場全体が、まさに仕切り直しといった雰囲気を醸し出しています。 さあ、延長10回の表、星稜の攻撃は５番堅田から始まります。 ※本文中の《青文字》はベンチの采配・作戦の狙いをシミュレーションしています。 ［トップページ］[ 1 ][ 2 ][ 3 ][ 4 ][ 5 ][ 6 ][ 7 ][ 8 ]＜＞［延長10回］に進む ［トップページ］[ 1 ][ 2 ][ 3 ][ 4 ][ 5 ][ 6 ][ 7 ][ 8 ]＜＞［延長10回］に進む ※ご意見・ご感想、高校野球の話題はお気軽にBBS（掲示板）へどうぞ。 激闘の記憶と栄光の記録　　Copyright © Y.Fujimura, All rights reserved.